HOUSE IN AKURAGAWA

所在地
 三重県四日市市
設計・監理
 アーキステーション
施工
 ビコーインプレス
述床面積
 367.38 ㎡
構造
 木造
規模
 2階建
竣工
 1995年3月
photo
 篠沢 裕
阿3

気配を共有する家

周辺の文脈と建主の与条件を整理して建物を一体型とせず、3つのブロックに分割した。それぞれを繋ぐ空間構成としながら多彩な場面を導く装置をその繋ぎの部分に点在させることで、豊かさを引き出す空間を新たに構築しようと試みた。この住宅は二世帯住宅であり、親世帯夫婦と子供世帯夫婦と子供3人の家族構成である。親世帯のゾーンは1階に構え、子世帯のゾーンを2階としながら夫婦と子供のゾーンをそれぞれのブロックに分割した。南側の中庭のデッキ空間は、各フロアー毎においては、視覚的繋がりと空間に拡がりをもたらし、上下フロアー間の繋がりにおいては、気配を共有しながら、双方の存在を無意識のうちに認知していられる空間へと誘ってくれる、そういう両世帯の家族の繋がりをこのデッキ空間において可能にしたいと考えた。